忘れえぬこと

UNARRANGEMENT 2024/01/21(日) 22:44
だいぶ思い出すことも減ったはずだ。
稽古していれば忘れられると、稽古に打ち込んできた。

思い出さなくなったのではなくて、思い出しても苦しくなくなったということかもしれない。
一抹の寂しさはあるが、これもまた人生なのだろう。
遠くからでも、存在が確認できて、お元気そうなのが嬉しい。
昔のように身もだえするような苦しさはない。
忘れたい、忘れたいと思ってた時には、苦しくてしかたなかった。

今はあの方なら、こんなときどうするだろうかと、思い返すことはあっても、「いや、あの方は〈石橋をたたいて壊す〉タイプだから、私とは真逆のことになるな」と苦笑して終われる。以前はそこから感傷に浸っていたのだが。
今回、あの方が指南していたカルチャー教室がつぶれることになった。
短い間だったが、とても楽しかった。
そのことばかり思い出すが、思い出せるのは、嫌なことじゃない。
あのヘンテコな薄っぺらい畳の感触や、稽古のあとのお茶。

1つ1つ、思い出の場所がなくなっていくなあとは思う。

あの方を乗せて運転した、軽自動車も廃車となった。
もう、私のナンバーもわからないだろう。
もうあの方の車も知らない。

お元気ならそれでいい。
素敵な方だった。
素晴らしい方だった。
感謝している。
No.507 PERMALINK

職業病

UNARRANGEMENT 2024/01/16(火) 09:27
面白かった。
警察官の友人が私の車のナンバーを
「ばばぁいっぱい」ってなんやねん? という。
8818

なるほど。即座にゴロを作って覚えるっていうやつ。
さすが警察官と感心しきりであった。

そういえば、自衛官の友人はマメでまじめが取り柄だが、人柄もよく私はとても頼りにしている。
まじめすぎて、事務処理に厳格なところがあって、「そこまで言わんでも!」なところは確かにある。
しかし、少しでもちゃんとしたほうが良いのはわかる。
(たとえば、締め切りとか。○○日何時までとあるとき、数分過ぎただけでも彼は文句を言う。私は事務をやってくれている彼に敬意を表して遅れないようにするのが礼儀だと思っているのだが。)

これが、自衛官かとニヤリとしたこともある。

彼はルールを守っていないとか色々な場面で文句を言うが、声を荒げることはない。穏やかな冷静な奴なんであるが、私が知らない間に一度だけ怒り狂ったという話を聞いた。
それも一般人には「しょーもない」理由で。

それは、連合外(九州?)での審査の申し込みが地区連に張り出されていなかったのので、それについて県の事務の方に問い合わせたというものだった。
「なぜ私を通さない?」それが彼の怒りの原因だった。周りの人間は何に怒っているのかわからないでポカンとしていたという。
地区連の事務は自分だから、地区連の事務を通さずに県のレベルに話を持って行ったことが許せないのだとか。
「そんなやり方、通用しませんよ!!」と怒り狂っていたらしいが、言われたほうは「民間じゃあ当たり前だがなあ」という感想だったらしい。もちろん怒りに気おされて黙っていたらしいが。

ああああああ。
なんかあった。
そういう話。

自衛官の習い性ってやつかあー。
やっと合点がいって、私は大笑いした。
10年前くらいか。私が会のトップに直接話をしたことを、ブチ切れられたっけ。
今となっては懐かしい。
というか今頃わかる、自衛官(元自衛官)の性質。

なるほどね。そういうことね。

職業というのは、かくも人格や対人に影響するものである。

No.506 PERMALINK

筋トレ

UNARRANGEMENT 2024/01/13(土) 21:29
筋トレ反対派だったんすよ。

筋トレのデメリット。
1.正しい筋トレは難しく、うっかりやっちゃうとへんなところに負担がかかり身体を壊す。
2.筋トレの動きが、武術で要求される動きと相反する場合、本命の武術の動きが損なわれる。
3.筋トレする時間があれば、武術の稽古の時間に充てたい。

以上。特に二番は、変な腹筋的動きをやらかすバレエダンサーをどこかで見てぎょっとしたことがあるので、とても気になる。
(大学院生のとき、バレエダンサー向けワークショップを手伝っていたので)。

なるべく筋トレではなく、日常で率先して重いものを持ったり、長い距離歩いたり、階段を上ったりして鍛えてきた。
しかし、車社会である。仕事中重いものを持つことはない。(本やチョーク、良くて人体模型くらいだ)。
しゃあないなーと思ってたら!

弓道の地域指導者講習会に参加した時のことだ。
五段以上という厳しい条件だったし、指導の先生は「範士」といって日本で50人くらいしかいない最高段位の人だった。
気さくで、おおらか、親分肌の人で、私たちは指導に食い入るようにしていたのである。

私の前に立っていた20代男性に先生が聞いた「何キロの弓?」
彼は答える「10キロです」。

先生も後ろの私も少々ずっこけた。10キロは高校生女子、それも初心者が使うような弱弓だ。
先生は「そんなんじゃだめだ。筋トレしなさい。筋トレ。うーん、腕立て伏せでもなんでもあるでしょ?」とその男性に詰め寄った。男性のほうは「私は筋力がつかない体質なのでー」とかなんとか弁解していたが、最後には「はい」と頷いた。

そっか、弓力上げるのに、筋トレしても良いんだ!
そりゃそうだ。腕立てなら腰をいわしたり、膝に負担がかかることはない。違和感あればやめればいい。時間もゆっくり深く30回で1~2分だろう?
というわけで、講習の日から毎朝ゆっくり腕立てをやっている。

弓力はまだどうということもないが、冬になって強くなった竹弓を引けるようになった。
今までは冬は無理だから寝かしておこうと思っていたのだ。
桑幡16㎏は引ける。15㎏の無銘が弱すぎて引けないw

相変わらず、竹弓を買い集めているが。
次は17㎏。筋トレはそのためのものだ。

あとはプランクだけは時々やる。
ちょっと上半身増量しているのは、正月太りだけじゃないですよー。
筋トレで少したくましくなっていますw
No.505 PERMALINK

いろいろ

UNARRANGEMENT 2024/01/13(土) 21:02
明日は市の射初会。
弓道の良いところは、「己に勝つ者を恨みず、かえってこれを己に求むるのみ」です。
負ければ悔しいけど、それは「己」が弱いからであってそれ以上でもそれ以下でもない。
なんというシンプルと驚く。
相対的な勝ち負けなど本来どうでもいいのだ。

だから、武術といい、護身術といい、他人を介在させる武道武術はそこで行き止まりになる。
弓は違う。そこが寂しいところで、そこが面白いところ。
自分、あくまでも自分の世界である。
射会は、同じ目的の友と場所と時間を共有する。
その楽しみ。

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もちろん、大東流の深淵さにはいつも圧倒される。
とうとうお弟子が一人になってしまい、毎週一度だけ稽古しているが、彼女のおかげで毎回発見がある。
武道も武術ももうええわ…という気持ちもなくはない。
コロナの影響で始めた太極拳法が楽しい。
なぎなたはとうとう指導段位の直前まで来たが、私ごときが指導に回ってはいけないと思うし、なぎなたのT先生は私をくそみそに言うので、メンタルがキツイ。もちろん、注意していただけるのはありがたいことなのだが。
居合は今年四段を受けろと言われている。毎週一回の1時間の稽古。
杖道は覚えることが多くて苦戦中。まだ初段。(中伝の途中まで行ったが)
空手は古巣のフルコンはもう嫌だ。痛いし。でも月一で。
伝統派の空手(糸東流)も続いているが、週一。同時にやっている人たちはどんどん級位をあげていくが、私は受審していない。フルコン辞めたら受けると一応言っている。
こんな感じ。

稽古量は相変わらず弓が一番多い。
一日150射くらい引けると良いなと思うが、なかなか難しい。
毎晩、太極拳法、一段と二段を通してからなぎなたの素振りや巻き藁をやる。(弓道の稽古で、2m先の巻き藁を狙う)

筋トレについては別掲しよう。

No.504 PERMALINK
誰も見ていないと思うと、書く気が失せるものなんですね。
独り言、独り言。

それでも、虚空に言葉を発したくてこっそり続けてみようかなとw
(削除する予定だったのにね)。
サーバーを圧迫するわけでもないし、いいんでないかい?

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寒中お見舞い申し上げます。
昨年は、祖母が天寿をまっとうしました。111歳だったと。
私が最後にお目にかかったのはまだ子供もいないころだったので、20年くらい前ですが、いつも美しい優しいおばあちゃんでした。
そのように歳をとりたいと常々思いながら、いつか訪れる訃報にドキドキしていました。
実家から電話があるたびに、覚悟をしていましたが、去年本当に逝ってしまいました。

山の集落で育った彼女は、本当に恵まれた少女時代だったようです。
平地に嫁いで、農業に従事するようになってからは、苦労の連続。
どうして毎日水を汲みに井戸までいかなくちゃいけないか、理解できなかったと、クスクス笑いました。
(山の集落では、湧水を各家庭に引いていて、きれいな水が使い放題だったのだそうです)。

とにかく、私はなんとか元気です(^^)/
お元気で。
No.503 PERMALINK
お元気そうでよかったです。
ここは、閉鎖しますがあなたのことを忘れたことはありません。
そして、感謝しかありません。遠い日々になりました。
こんな日が来るんですね。

あんなに苦しかったのに。
今は穏やかに、あなたの息災を祈れます。
お元気で。
No.502 PERMALINK