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静かな稽古
弓
2021/09/15(水)
17:55
昨日とは打って変わって稽古人が少なく、また午後5時までの使用ということで、ほとんどが4時には帰宅していった。
私と、Mさんが残った。彼女は看護師さん。(家庭の事情で現在休職中)。
儚げな女性で、高校時代弓道をやってた腕前は確かだ。芯の強さも感じる。
会が深く、身体がぶれない優しい射をされる。
広い広い道場に、二人だけ。
私はガサガサがさつな人間であるが、彼女を少しでも見習いたいと丁寧に丁寧にを心がける。
心が静かでないと、丁寧ではない。
半矢プラスアルファくらいの出来ではあるが、最初のほうのザワザワした感じとは違う手応え。
そう、今頃は撤収前に半分小的(八寸的)にして、中てっこ大会をしてから帰る人たちがいるわけだ。
ワイワイいいながら、中った、惜しい! 難しい! と騒いで楽しんで帰る。
悪いことじゃないと思うけど、まあ、私は関係ない。普段の通り、霞的(尺二寸)で黙々引く。
最後、片付けしながらMさんにお礼を言うと、彼女もニコニコしてこちらこそと頭を下げる。
ホント、静かで良かったですね。贅沢な稽古ですよね。
県内の道場はほとんど閉まっているというのに!
そうだ。稽古がありがたい。
明日はないかもしれない。
明後日もないかもしれない。
道場があっても、私はいないかもしれない。
だけど、私は稽古を積むのだ。
本当に感謝です。
No.64
PERMALINK
弓友
弓
2021/09/15(水)
08:57
昨日の稽古。2021/09/14
雨が降っており、人数が少ないだろうと思ったがやはり遅れて参加。(15時半~)
師匠にお願いしている小倉紫峯の直しは、材料が手に入らないのでまだ後ほど。
心のどこかでめんどくさいと思ってる自分もいるし・・・。自粛期間中に目鼻つかなければ諦める。
地味に稽古するが、やはり、胴作りが上手くない。
大会で見た選手の動きを思い出そうとするが、既に忘れてる。
それでも、なんとか半矢はたたき出せるが、それ以上にならない。
離れの瞬間が何か違う。
弓具屋さんが、大三から会で勝手が先行してるのが良くないと言ってくれる。
ああ、これも、昔々からの癖だ。右腕がどうしても強いので、引き分け右主導になる。
反省だ。
しかし、左主導で離すと、これまた昔の癖で左手で押そうとして身体がぶれる。
Sさんが来て一緒に考えてくれる。
「ちょっと触れて良いですか?」
彼女が私の肩甲骨外側に手を添える。
離れのとき、上にぶれるのではなく、最初に右が離れて、本当にちょっとだけ左が遅れて動くので捻れる感じが良く分かった。
うーん、同時に離れてないですねえ。そのせいで捻れているんですね。
おーなるほど!
どうしても、右の勝手で最後ぶち切れと言われていて、そのとき左の意識がない!
(ほっておくと私はいくらでも会が持ててしまう。もたれという現象である)。
弓道では、よく離れるまで離すなという。
意図で動くのはよくない。ただ無心に狙って、いつか離れるのが理想・・・という。
・・・いやいやいやいや。
私のような頭固い人間には無理。離すなと言われたら、トコトン離さないのが私。
疲れてくるが、結局離すまいとがんばるので、離れない。もたれてしまう。
で、先生から言われるのが「離れないなら、ぶち切れ」である。
最後、右手で思い切りぶち切る。
そういう射なんである。
ある人はダイナミックと言ってくれるが、どうしても右が勝った射になり、身体がぶれてしまう。
左右均等でないと!!
などということを、Sさんと話をしていた。
Sさんの悩みも聞いて欲しいということで、手の内の親指の付け根のあり方について話をしていた。
もちろん、私のような若輩者がアドバイスできるわけでもないので、いつも習っているF教士の受け売りだ。
F教士は、こう言ったああ言ったというだけで、Sさんは「なるほどねえー」と聞いてくれるのが、嬉しい。
帰り際、私の苦手な人の話になった。
「もう大丈夫?」と聞くので、「まあまあ。今だけだし。我慢してるよ」と言うとにっこり笑う。
「そうね。距離を取って、油断しなければ大丈夫よね」と続けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の、なぎなたの最大の功績はMちゃんを引き込んだことだし、弓道界に対しての最大の功績は、このSさんを弓道に戻したことだと思う。
Sさんは高校時代から大学にかけて、バリバリやった人だ。全国大会常連の高校卒。(大学のことはよく知らない)。
でも、大学かその後、引っ越しして違う県で一般で弓道しようとして熾烈なイジメにあう。
出来る子、それも若い子というのは、受け入れがたいと思う人もいるんだな・・・。
そして、「二度と一生弓道しない」と決意して、でも身体を動かすのは好きなのでマラソンとかに挑戦中、偶然私の所に来た人だ。
私はアンポンタンで、自分が丁度弓道を始めたころだったので、Sさんの弓歴を知らないまま「弓道楽しいですよ!」とお勧めしていたんだ。
Sさんは、「私は弓道はちょっと・・・。興味ないです!」とおっしゃるのを、「残念!」と嘆きつつ、彼女に「初段取ったよ!」とか「弐段取ったよ!」とかの報告をしてたんだった。
私が弐段を取ったよーと嬉しそうに報告する横で、Sさんは非常に言いにくそうに「私、四段です」と言って私が仰天したのは言うまでもない。
弐段の私にとっては、四段なんて超高段者だ!
しかし、私を見てて「もう一度弓道をやりたいなあ」という気になったらしい。
今度連れて行ってください! と言われたのである。
その後、すぐに彼女は五段を取り、国体選手になり、全日の候補選手となって華々しい活躍である。
とても私の段位や経歴の人間がおいそれと話しかけて良いような人ではない。
けど、Sさんは絶対に偉ぶらない。私に教えを乞おうとするのが、もう穴があったら入りたいくらいだ。
(もともと彼女に教えていたのは、弓道とは関係なく、身体操作や走り方についてだった)。
弓道は私のほうがメチャクチャ歴が浅いのに、私の視点が面白いと色々聞いてくれるのがありがたい。
当然私も、Sさんに色々相談して、楽しい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あー、楽し!
結果はあまり芳しくなかったが(半矢マン)、的中よりも楽しい。
友がいるというのは、ありがたい!
もちろん、弓は一人で稽古できるという大きな特徴があるが、それでも独りよがりの稽古では碌なことはない。
今日もそっと、道場に行くのだ。(Sさんは今日はいないので)。
がんばろう。
No.63
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