今日は親子で美術館へ。隣の県であってるんだけど、たまたま近くで私が仕事なのでw
私の仕事の間はちょっと喫茶店で待ってもらって、親子で行きました。
アニメーションが大好きだった私は、安彦良和さんは「神」のような存在。
一度もお目にかかることはなかったし、たぶんこの後もないのだけど、本当に大ファン。
彼の漫画も面白い。時事ネタも盛り込み、歴史物も。
安彦さんの描く動物が大好きだ。
柔らかな描線に、動物への暖かなまなざしが伝わる。
私が高校生の時に、ジャック・ロンドンの「白い牙」をアニメ化していたのだが、その時に感銘を受けたのは、「狼」と「狼犬」の描き分け。
狼は狼らしく、主人公のホワイトファング(狼犬)は狼のような鋭さと犬の愛らしさを両方持って描かれていた。
高校時代、私は美術部にいたのだが、安彦さんの動物の描写を見て、自分の才能のなさに気づいてしまったのだったw
油絵を描いていたが、古典の巨匠たちの絵に触れると、だんだん描きたいという欲が消えて、「見たい」となっていくのがわかった。
だから、高校を出てから油絵を描くことはない。
安彦さんの絵はイラストも濃厚な色使いでハッとさせられることもあるし、柔らかな優しいタッチもある。
とても真似できるものではないが、そこに「アニメ」ならではの動きの描写が加わると、もうこれはなんだ、職人技だ。
歩く、立つの動きはもちろん、小さな動きまですごい。
今、画家(?)として独り立ちしようとしている娘と、安彦良和さんの絵を見るというのは、何とも象徴的なことだ。
彼女に、幸あらんことを!
(画家…というか、イラストレーターというか。現代用語では「絵師」というらしいw)