弓も同じだと思う

2022/07/07(木) 21:17
今日は私はたぶん「熱中症」ぽくなってて、午後はぐったり倒れていた。
本当は弓に行こうと思っていたのに。

…そういう日もある。
精神的にも体力的にも、無理が利かないなと思う。
とにかく、7月末までは仕事がぎゅうぎゅう詰め。
(今日は、試験だったはずが、この前の台風でずれてなくなったので行かなくてよくなった)。
試験は試験で作成、採点、再試験、採点、とあわただしい日々である。

毎週毎週、よくまあ、休みなくやってるよね。
声は枯れ、今日はTちゃんの誕生日だったのに、「カラオケ行こう」と誘われて、スマンと断った。
多分、これ以上喉を酷使したら、壊れる。
マスクをして、一日4~5時間、大声出しているって、どんな商売よね? でも、やらねば。
マイクは使いたくないし、マスクは外せないし、結局走り回ってるし、で帰ったらくたくたである。
最近は自炊をあまりしないので、(今日はした! たくさん食べた)その分は楽をしている。

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弓も同じだと思う。
大東流と同じだ。

力まない。相手の手の代わりに、弓や矢をつかんでいる。

本当にショックだったのが、この前の稽古。
気分よく的中を出していたら、H野さん(元国体選手、ねんりんピック優勝経験何度もあり)が、私の射をじっと見てて、「惜しいね」という。
褒めてもらえるかと思ってたので、がっかり。
(彼はとてもよくアドバイスをしてくれるのである。肩を壊してからはしばらく休んでいたのであるが)。

会までの動作は、何一つ問題ない。素晴らしい。
会(離れる寸前)も長い。それも良い。

でも、どうして離れで暴れるの?
まっすぐ離せばいいのに。それも「エイ!」っていうのが聴こえるような力みがあるよね??

あー、大東流と同じだ。
何度目かの同じ気づきをする。

上げようとすると相手は上がらない。
何も変えないで相手を動かさないといけない。
それと同じで、「中てようとすると中らない」し、そのまま離れれば弓が飛ばしてくれるはずなのに、私は「私の力」を弓に乗せているという。
稽古し続ければ、そんな力んだ射でも中るけど、本当の中りじゃないよと。
大東流のために始めた弓道が、弓道のための弓道に成り下がっているなと思った。
中ればうれしいし、楽しい。けど、それが目的ではなかったはずだ。
H野さんのアドバイスは、それを思い出させてくれた。

ありがとうございます。気を付けて精進しますというと、ちょっと驚いた顔になって、「大げさやね」と笑った。
H野さんは、品の良いお爺さんである。普段の稽古は武士のように一遍に数十本の矢を持ってきてバンバン中ててる。普段は9割以上の的中である。
肩を壊してから、11キロというとんでもない弱弓を使ってるが、全然そう見えない。
すごい勢いで飛び出る矢を見て、「弓力じゃないんだな」と感心する。(私の16キロと大差ない)。
弓は弓力という負荷がかかるので、それに負けないようにはしなくちゃいけない。
まっすぐ立つのが難しい。直前までできているのに、離れで崩れるのが情けない。

やはり、「中てたい」という欲、我欲がいけない。

日々反省である。
「相手を投げたい」とか「相手を動かしたい」という我欲を捨てなければ稽古にならないのだから。


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この度購入した弓は、ものすごく良い!
最初は不安だったが、的前をやりはじめたが、本当にピッタリの弓力で素直。
素晴らしい弓であった。16キロと15キロで、夏冬乗り切れるかなと思う。
ただ、まだ完全になれていないので、時々突拍子もないところに飛んでいくw

そして、良いことばかりではない(悪いというほどでもないが)。
修理中の小倉紫峰、出木になっていたので、矯正していたら、割れた。笄である…( ノД`)シクシク…
まあ、ずいぶん遊ばせてもらったし、勉強させてもらったので、もう良しとしよう。竹弓の修理は難しいことが分かったし、中の構造も分かった。
そして、銘弓と呼ばれるものでも、個体差があるのだなと思った。私の小倉紫峰は、どうも出木、入木(左右の曲がり)が弱かったようだ。簡単に入木になったので放置していたら、出木に戻ったので、強めに矯正用の木をかけていたのが、敗因である。関板のところを見ても、弦を払った形跡がないので、もしかしたら一度も引かれないままのものだったかもしれない。失敗作で捨て置いたものを誰かがひろったような来歴だったかもしれない。それにしても、二年半ばかりいじり倒して面白かった。
暇なときに、半分に切って弓杖として使うつもりだ。

弓道の良さは、こうして道具をちまちまと弄ることができることだ。
徒手の武術ではこういうの、ないからなあw 
居合の刀は弄れないしw なぎなたも弄れない。
だから面白いと思うか、面倒と思うかだが。

私は道具を触るのは嫌いではない。(不器用だが)
だから、弓道で弓を育てるとか、矯正するとか、面白いと思えるほうだ。
矢の長さをそろえたり、筈を変えたり、重りを入れたり、そういうのも苦にならない。
ならないどころか、実際に武術をするより楽しいかもしれません(^^♪

今日は矢じりを交換する予定だったんですが、体調悪くて寝てました。
また来週かな。

がんばろう。がんばろう♪



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