俵万智さんの歌

その他 2025/06/26(木) 08:49
最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て



うん。
実はね、子育てだけじゃないね。
何もかも、最後とは知らぬまま最後が来るね。
もしかしたら、今日が最後かも知れない日々。
最後まで生きるだけだね。
No.625 PERMALINK

すごい本を読んだ

その他 2025/06/19(木) 09:36
「透析を止めた日」

NHKのディレクターをやってた夫の闘病記(妻による)。
一言で括るとそうだが、いやいやいや。
透析が、腎不全の人にとっての命綱であり、その普及が多くの命を救ったことは間違いない。

しかし、高齢化していくにつれ、透析自体の負担が重くのしかかる。
もっとも、著者の夫は60歳で永眠なので、若い。若すぎる。

ポイントだけ書く。(覚書である)

・高額医療を躊躇しなくて済むエリートだなあ(一千万円の肝腎同時移植を提示されてもひるまない、死の数年前に新居をしつらえるなどなど)
・武道を学生時代頑張ったことが、その後の人生を支えるケース。この方は剣道部。素晴らしいと思う反面、自分自身は部活動の経験がないので、なんとなくその成功例の裏にいろいろあるだろうなとうさん臭く感じてしまう。ああ、私の心が汚れている。
・腎不全からの透析の人の多さ。34万人。そして平均年齢70歳くらい。ということは、人生の終末についても議論が必要だが、緩和ケアの対象にはならない。
・透析を止めれば、壮絶な看取りとなる。

・この本で一番衝撃だったのは「腹膜透析」についての話だ。腹膜透析という手技があることは知っていたし、学生に説明もする。しかし、血管透析へいく一過性のものだと思っていたわけだが、全然違う。その実態を見ておおおおおおおおとなった。
・また、腎透析が一般に普及したことは本当にすごい喜ばしいことだが、その裏で、「透析に手をだせばビルが建つ」というようなビジネスモデルとして普及していくわけで、一年で数百万かかる医療(そのほとんどは医療保険で賄われる)の闇の部分をちゃんと書いてくれている。
・前述の「腹膜透析」はインフラがほとんどいらない! 誰も金儲けしない! すごい。

読んでよかった素晴らしい本。
他にもたくさん書きたいが時間がないし、次に読み始めた本があまりに薄っぺらく、怒り心頭なので、また書くかもw
No.624 PERMALINK

右肩嵌った。

その他 2025/06/04(水) 15:22
右肩で一番やっかいなのは、可動域が全然でないところがあるということ。
挙上はできる。外転内転、外旋内旋いける。
できないのは軽自動車で、シードベルトを右手で引き出す動作。
今まで普通にできたことが、できない。柔道整復師の先生にも相談したが、「左手で取れば?」と言われ、整形のドクターには「ストレッチしなさい」と言われた。

特に整形のドクター曰く、「盆栽みたいなものだよ」。
つまり、毎日少しずつその形をとっていけばいつかは曲がる。
本当か? 健全な状態ならある意味、自分たちがやってたストレッチと変わらない。
しかし、今、私の肩はバリバリの炎症である。炎症中にストレッチして、可動域が広がるかと言うと…。
逆に炎症を助長するんじゃないかと思って不安であった。

でも、私は真面目な患者なので、毎日毎日時間があればストレッチしていた。
しかし、シートベルトを引き出す動作はできない。ストレッチすればじわーと伸びるかというと、その角度で何かぶつかっている感じ。
だから、痛いだけで一向に改善しない。

そろそろストレッチをやめるか…と思い始めていた(指示されて3カ月は毎日やったが改善なし)。

別のアプローチがいるかなと、以前の(健康な時の)肩の動きに対する指摘を思い出しながら考えた。

私は基本巻き肩と言われる。
30年以上やりこんできた空手のせいで、肩を内に巻いて構えるのが常になっていた。
もっともそれは、「フルコン」とうい世界の話で、打撃を食らっても頭が振られないようにするための工夫だった。実際に打ち合うボクシングスタイルにもよく似ている。
現在、伝統派をやって、全然違うことを実感しているが、それでも、昔取った杵柄で、ついボクシングスタイルの構えになる。
肩が痛くなる前からその巻き肩を治そうと、いろいろなストレッチや筋トレをしてきたが、どれもイマイチ。
弓道では身体のことを何も知らない高段者から、「右肩を内に入れろ」というバカな指示をされて、一時期真に受けてやってた。(それは巻き肩を助長する)。

気が付いたころには、右肩は痛くて夜も眠れなくなった。
整形でのステロイド注射(関節内)、痛み止め(Nsaids)、カルシウム調節薬(H2ブロッカー、胃薬)で夜も寝られない痛みはなくなったが、運動時のパフォーマンスの低下はいかんともしがたいものがあった。

整形は痛みが取れれば問題ないでしょ、痛いなら薬飲んでねというスタンスなので、これ以上付き合うと単なる薬漬けにされてしまうなという感じがする。
確かに健康保険で薬を出してもらうと安いが、2月を最後に行っていない。
ただ、痛み止め、胃薬(H2ブロッカー)は自費で購入して調節しながら飲んでいる。

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で、巻き肩だ。

何か巻き肩がひどくなる生活動作があるんじゃないかといろいろ精査していた。
整形に指示されている、肩関節のローテーターカフの強化のためのリハビリでは、寝っ転がって横を向く。
これも、去年の受診から毎朝、毎晩欠かさずやっている。
このとき、下になっている肩の状態を観察すると、右のほうが左を下にしたときより潰れている感じがした。
もしかして、横向き寝がいけないのか???

ネットで調べると、やはり「横向き寝は肩を痛める」とあった。
いや、私は知っていたが、野口整体的には、真っすぐ上向いたまま寝るほうがよほど危ないので、寝返りすることを是とすれば、右向こうと左向こうとかまわないではないかと思っていた。
しかし、思い当たることが、一つだけ。
私の隣には狭い家故、同居人が寝ているのだが、そちらを向きたくない。
なので、私は必ず右に向いて寝ていたのである。
途中寝返りを打つので、朝はいろいろな方向を向いているが、寝入りは必ず右に横向きになって寝る。
他の部屋で寝ればいいが、他の部屋がない。
一時期、簡易ベットを外に出して寝ようかとも考えたが、冬は寒くて夏は虫にやられるのであきらめた。
本当にむかつくときは、車で寝たが、軽自動車は毎日寝るところではない。

相対的に右向き(右肩が下になる)が多い。

えー、これだけ巻き肩を治すストレッチしててもダメなのは、そのせいかなあ…
肩の位置を確認しながら、仰向けに寝たままシートベルトを取る動作をする。

痛い。

肘を90度に曲げて、手首が完全に15センチくらい布団から浮くのである。
肩は何かぶつかっている…。ストレッチで治る類のものではないのでは???

右肩が下になってどのような負荷がかかるか。
そういうのを見ながら、何度か横向き~仰向けを繰り返す。

完全脱力して(脱力しないと、関節のぶつかりはわからない)、左手で右手を保持しながら、動作を繰り返す。
なんどかやっていたら、肩関節の中で、2~3mm上腕骨頭が動いた。ぐにって感じ。痛くはない。
え?

そのあとは、シートベルトを取る動作も普通にできるようになった。
可動域の制限もない。
痛みは、なんとなく、肩全体にあるが、今までシートベルトをつかもうとするだけで、激痛だったのがウソのように治った。
手首は左と同じで、布団にぺったりとくっつけることができる。

で、ぬか喜びではいかんので、三日ほど待って再発するか見ているところであるが、今のところ、右肩の痛みは軽い筋肉痛のようなものがあるだけ。
今までの肩関節の中で、軟骨と骨がゴリゴリ当たるような感覚も、引っかかる感覚もない。
炎症は急には引かないだろうから、無理しないが、久しぶりに右肩を庇わず生活できている。

去年の夏から悩んできた肩関節痛が、治癒の方向に動き出したのではないか。
まだ、喜んでいる場合ではないが、痛みがないというのは素晴らしい。
長く癖になっているようで、右を使おうとする前に、必ず身構える。ほんのちょっと。そして痛みがないことに驚く。

で、今日は嬉々として居合に行く予定だったが、風邪をひいてしまい、自宅療養中。
なかなかうまくいきませんな。




No.623 PERMALINK

蛍が飛んでたよ

その他 2025/05/28(水) 22:45
まだ朝晩は寒いです。今日は室温16℃で猫たちが布団にもぐりこんできました。
夜、ゆっくり駐車場から出てくると、蛍! ふわーっと飛んでいます。
家の前も、家の後ろの山のほうも。

ああ、また夏が来ます。
季節は廻ります。
あなたが、息災に愉快に過ごせますように。

何もかも終わったときに、きっといつか遠い未来で話をしましょう。
No.621 PERMALINK
使っているバイオリンは、たぶん1万円くらいのを買って、全然使わないで(使えないで)捨てられたもの。中国製だと思う。Shanghaiって書いてる。
コマが倒れ、弦が切れ、テールガットが切れ、目も当てられない姿で私の前に現れた。

「いる?」と同居人に聞かれて、コロナで暇を持て余していた私は「いる」と答えた。
そこから、ネットでバイオリンの構造とかを学んで、必要な部品を取り寄せ、じわじわと修理して、音が鳴るようになった。
張っている弦は、4本1,000円くらいの安いやつ。
キンキンして、良くない音がするけど、仕方ないw

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で、買わないけど(お金がないので)、時々バイオリンの中古をメルカリで見る。
驚くことに、多くのバイオリンが売られているし、毎日(!)新しいバイオリンが売りに出される。
憧れのカールヘフナーとか、ストラディバリウス工房のものとかもある。
当時、私のバイオリンの先生は「国産バイオリンとか、良くないですから。ドイツ製かイタリア製、チェコ製とかがいい」と言ってた。
国産バイオリンって、いわゆる「スズキバイオリン」なのだが、2000年代に入ってから作られたスズキの280番の音を聞いたが、悪くなかった。

チェコ製のバイオリンが、売りに出されていて、4万円…。買わないよー。

そう言い聞かせて、時々メルカリを見て回る。
竹弓なんて、時々しか出品されないのに、バイオリンは毎日毎日10人くらいが新しく出品している。
不思議。みんな買ってみて、手に負えないって思うんかいな。

私も手に負えないと思うけど、負えないなりに音を出すのは嬉しいし、楽しい。
あ、音楽ってそういうことだね。

それにしても、50年前の九響の先生の常識はもう古いな。いろいろ古い。
バイオリンは50年前と違って、水準が上がっているのかもしれない。
今、安くてもそこまで「違う!」というバイオリンはそんなに多くない気がする。
ちなみに、スズキの280は、同じカルチャーの講座の人がメルカリで送料込み1万円で買ったもの。
それはお買い得だったねーと言いあったが、もう一人の持ってきたバイオリンの音に息をのんだ。

アントニオ・ストラディバリウス もちろん、バカ高い古いものではないが、当時、数十万はしたものだろう。
その音。すごく深い。

彼女の演奏したい曲目は「ビバルディの「冬」」ですってよ!!

すっごく難しい!

私は「メヌエットとか、ガボットとか」とゴニョゴニョごまかしたというのに!
うらやましい。

次にもし聞かれたら、「チゴイネルワイゼン」って言うかもねw

No.620 PERMALINK
肩は相変わらずだが、しばらく休薬中。胃が悪くなりすぎる。
体調があまりすぐれないのは良くない。
肩は、無理しなければ痛くない。(今はじわじわ痛い)。薬のメリットとデメリット、リスクも考えて、ぼちぼち休薬。

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で、バイオリンのことだ。
興味などないだろうがw

バイオリンはまだカルチャーセンターには行けない。
けど、毎日少しずつ稽古をしている。15分~30分という短い時間だが。

相変わらず楽譜は読めないので、昔引いていただろう曲のおさらいをする。
いくつかの曲はちゃんと覚えてて、ちゃんと弾けるのがすごい。(時々間違う)。
で、好きな曲で弾いたことないのを耳コピして弾いてみたり。
全部は無理でも、スペイン舞曲とか好きな曲の前半(簡単)を、CDを聞きこんで弾けるようになった。

おお、そういえば、今はYouTubeでいろいろあるやん!
と耳コピするつもりで、バイオリン楽曲を漁ってたんだよね。
でも、私はよく考えたら一人のバイオリニストのレコードやCDだけを聞き続けているんだよね。
クリスチャン・フェラス ていうオジサン。
生まれて初めて買ってもらったレコード。
クリスチャン・フェラスの名曲集だった。

あ、すげー。とずっとレコードが擦り切れるまで聞いた。
次に父がメンデルスゾーンの協奏曲のレコードを買ってくれたが、全然面白くなくて、一回聞いて二度と聞いてない。(バイオリニストが違う。)

大人になったので、フェラスのメンデルスゾーンを聞いて、「ああ、やっぱり私の耳は正しかった!」と納得。良いよね。全然格が違う。
しかし、フェラスは49歳で自殺したので、そんなに音源が残ってない…( ノД`)シクシク…

で、YouTubeですよ。
探したんですよ。良演奏を。
そしたら、今売り出しの子どもの演奏家が出てきて、まあ、うまいはうまいけど、年齢に驚くだけで、演奏家として一流かと言われると私はウーン((+_+))ってなっちゃう。
(ファンの人がいるだろうから、名前は伏せる)。
その女の子が尊敬するヴァイオリニストは「ヤシャ・ハイフェッツだ」というのね。
自分の先生の名前ももちろんいうけど、それとは別にもう死んだ古い人間の名前を言うわけ。
気になるじゃん。
ヤシャ・ハイフェッツはユダヤ系のヴァイオリニストで、1903年生まれ。80代まで活躍して亡くなった。
彼の演奏は当時「ハイフェッツ病」というものを生み出したらしい。
ハイフェッツの演奏を聞いたら、ヴァイオリニストが廃業したくなるらしい。そんなすごい人。

で、CD探して買ったですよ。もちろん、前述のようにYouTubeにもありますよ。

衝撃でした。

私の愛するフェラスのメンデルスゾーン、フェラスのチャイコフスキー、そんなの、子どもの遊びみたいな…。
というか、フェラス自身、ハイフェッツの演奏を聞いたことがあるだろうし、絶望したんじゃないか。
そのくらいすごい。

チゴイネルワイゼンという曲は、ヴァイオリンの有名な難曲で、私自身一ミリも弾けないが、こんな精確な演奏があるとは!
というか、その売り出し中の女の子もチゴイネルワイゼンを弾いてるけど、全然…。全然だよ!!!
それが、わからないのか、ハイフェッツの動画のコメントには〇〇ちゃんの演奏のほうが良いとかいうのがたくさんあって、あきれるというか、この違いが分からん人達はある意味幸せだなと。

ああ、耳だけは。
耳だけは良いのか。私は。

いわゆる格付け云々で、弦楽器の音だけはまったく違って聞こえる。
「A」と「B」ではどちらが良い楽器でしょうかとか、どちらがプロの演奏でしょうか…とか。
どうして皆が間違えるのか理解不能である。

フーンって思う。
きちんとした音楽教育を受けていれば、もう少し楽しく楽器を扱えたのにと思う。
親を恨んだこともあったが、今はもういい。
ただ、残念だなあと思う。
もっと音楽を愛せたかもしれないのにね。

ハイフェッツのCDは疲れた時のお気に入りである。
長い運転時間のお供である。
フェラスも今でも聞くよ。
ハイフェッツほど精確ではないけど、それが「隙」でそれが、「甘さ」になる。
個性だと思える。やはり、私はフェラスの音が好きなのだ。

フェラスのように弾きたいと思っていたが、ハイフェッツのように弾きたいかもしれないw
(どちらも無理だがね)。
ただ、良い音、良い音楽は、人生を豊かにする。
明日もロングドライブ。
頭が正気で元気なときは、本を読むが、雨が降っているときはハイフェッツのメンデルスゾーンを聴く。

明日も頑張ろう。
No.619 PERMALINK