稽古に行こうかと思ってたけど、まあ昨日の「あなたはここの人じゃないでしょ?」(冗談めかして言われたが)に引っかかって動けなかった。
午前中ワクチン。
接種してくれた看護師さんが、教え子だった。
何度もカルテを見直しているので、こんにちはというと、「せんせーい!!」と凄い笑顔になった。
覚えてますか? と笑顔を向ける彼女。忘れるわけないさー。
彼女は60代で、入学してきたんだから!!
「せんせい! 今年70歳になりました!」とのことで、あれは10年近く前のことだったんだなと振り返る。
「元気にご活躍されてるようですね。良かったです」と私が言うと、「いえいえ」と手を振りながら笑顔。
「学生のときよりも、お若く見えますよ」というと声を上げて笑った。
まあ実際、学生のとき(一年生)は、なれない環境と不安で気むずかしい顔をしてたんだっけ。
私もどう接していいかわからなかったんで。
実際には年配者の余裕もなく、物覚えが良くもなく、悪くもなく、人格者でもなく(失礼)、普通の学生だった。
教壇にたって、彼女のような人がいると、教える側は気が引き締まってよいかもしれない。
自分よりかなり年配の学生に敬意を表しつつ、授業をすることになる。
最後、わざわざ玄関まで追いかけてきて、旧交を温めた。
他の患者さんが偶然ほとんどいなかったので。
私が「筋注上手ね。痛くなかったですよ」というと、「またまた~」と少女のようにはにかんだ。
コレラの予防注射の話をすると(20世紀のころは、発展途上国に行くのにはまだイエローカードが必要だった。渡航地域にもよるが、数ヶ月前からスケジュールを組んでびっしり様々な予防接種を受けさせられたものだ。特にコレラの予防接種は帰りのバスの中で泣きたくなるくらい痛みがでて、それが一週間以上続いた。)興味深そうに聞いてから「せんせいはいいなあ、色々なところに行って、冒険してますね」と言った。
冒険? 色々なところ??
私は、自分のことを死ぬほど退屈な保守的な人間と思っているから、意外。
「そう???」曖昧に笑って、病院を後にした。
何とも言えない幸せな気分になった。
私は常々、道ばたやスーパーなんかで私を見掛けたら声をかけてねと言ってる。
困ったことがあったら、母校にきて、私を捕まえて相談してと言ってる。
なぜなら、彼女たちや彼らの力になりたいし、立派に社会人として働いているのを見るのは、凄く私のモチベーションアップに繋がるからだ。
ところが、私は滅多に病院に行かないので(たぶん、歯医者以外は20年ばかり行ってない。最後はメニエールで内科を受診した。あれ以来、メニエールがでそうなら、車酔いの薬でしのぐ)、病院で元学生に会うこともほとんどない。(スーパーと飲食店などでは声を掛けられるがw)
嬉しかったな。
少しは私が役に立っただろうか。などと考えながら帰途についた。
今、ワクチンのあとが少し痛い。
でも、幸せな痛みだ。彼女が打ってくれたんだから!!
今日はだらだらして(夕方稽古があればいくけど)、明日の稽古に備えよう。