服部弓の話続き

2026/07/02(木) 23:50
んで、われらが盟友のSさんとその弓を引いたんだ。

爆笑!

外すダメな射の時と、的中のある良い射のときとで全然弦音が違う!
同じ弓とは思えないと、笑う。

振り返って「今の何!? すご!」というときもあれば、後から「バーンって言ってたーw」

はい。
カンという高い弦音が出るときは、本当に自分自身気持ち良いのである。もうなんというか、癖になるというか。
無駄のない動き、力みのない動き。ぶれない中心。そういうのが揃って、初めて「カン」って鳴る。

ホント、4本に一本、いや8本に一本。
自分でも信じられないくらいのが出る。
でも、外すときのほうが多いし、外したときの弦音の情けない感じが、実に笑える。
ドヴァ―ン。バシャ―。バーンっていう、グラス弓でもこんな悪い弦音は出んだろうという具合。
弓返りも、普段は弦は真横に来るくらい。
それが、腕に当たるほど回る。
胸当てつけなくても、全然胸に当たらない。
弦の返りが速いのだ。
そのスピードについていかないと、弓の縦線がぶれる。
ダメな射になる。

冴えるってこういうこと。
そして、会を持たないと全然中らない。
会はアーチェリーだとエイミング。止まっているようで止まってない狙いの時間。
会が短いことを弓道ではことに嫌う。先日の審査でも皆中して不合格だった人たちの動画を見たが、どの人も会が短い。
会が短いことは嫌われるし、弓道(アーチェリーでも)では「早気」として病の一つとして有名だ。
昔の書物に、早気を治そうとして、殿様にいただいた裃を的の前に置いて、決して放さないという稽古をしようとしたら、結局裃に向けて矢を放ってしまったという逸話がある。
(ちなみに、その人は、とうとう実の息子(赤ん坊)を的の前に座られて稽古したという。さすがに矢を放つことはできず、そうやって早気を克服したというのである)。

私は早気ではないが、生来のセッカチで、早くしろと言われたらいくらでも早くできるし、ゆっくりしろと言われるから仕方なくゆっくりしているだけであった。
ところが、この弓は「時間をかけてしっかり狙う」ということをしない限り的中させてくれない!
なんというワガママ弓であろうか。

今日も服部君に振り回されて終わった一日。
まったくもって、手に負えない。(でもうれしい)。
稽古の質が変わった。
中てることよりも、きちんとした射を。
きちんとした射に、的中はついてくる。
今までは割と中てっこ弓道だったなあと思う。
それはそれで面白いけどね。

1つ悩みは、17キロを引いているうちに、暑くてだんだん弓が弱ってきていることだ。
暴れん坊だが、弓力はこの10日くらいで16キロまで落ちてると思う。
楽々引けてうれしいような、悲しいような。
買わないけど、ネットにはもう一張り服部君が売ってるんだよね…。
19.2キロ。
さすがに無理かなと思って手をだしていない。

眺めている。

No.680 PERMALINK

100年以上前の弓

2026/07/02(木) 23:31
服部喜寿。
大正時代の弓師である。
そんな人の作った弓が手に入るとは思ってもいなかった。

それが、ちょうどの弓力(17.2キロ)で出てきた。
最初78000円だったのが、買い手がつかず54000まで下がった(送料込みだ)。
弓の取引は送料がだいたい1万円くらいかかるので、実質5万を切る価格。
これはね。もうね、買わないとね。
買いました。

写真を見ると、かなり下が立っている。
銅が強い。下手するとこれは暴れるぞ。

10日ほど巻き藁でじっくり鳴らして(大三まで20回×2日、目通りまで20回×3日、会まですぐ話す20回×3日、会を持つ20回×2日)、的前。
というかね、巻き藁していたら、お年寄りのH野さんが飛んでくるわけよ。
「誰が引いてるの?」
「あ、私ですけど」
「ええ? あなた??」
きょとんとしているんで、「私ですよ」ともう一度答える。

ウーンと考えて、「いや、すごい良い弦音がしたからねえ」とちょっと不思議そうに私を見る。

あはは。そうですよ。これ、100年前のニベ弓ですよ。
H野さんは、それで! と得心した顔で弓を覗き込む。

見ます? というと、嬉しそうに見てた。

うわー、いいねー。

射手の腕は悪いけど、弓が良いんですよ。と私が言うと( ̄∇ ̄;)ハッハッハと笑って去って行った。

今、毎日的前24~28射で終わるようにしているが、きちんと引けたときの感覚がすごい。
ぞっとする。矢がもう、糸を引くように真っすぐものすごい勢いで飛んでいく。音もすごい。
カンというような甲高い鋭い音が響く。

でも、少しでも緩むと矢勢がなくなり的の下に集まる。
音もバリッというような濁音になる。今、半分くらいしか中てられない。
これが引けるようになったら、どんなにいいだろうか。
冴える弓っていうのはこういうものだと、初めて知った。
今まで引いていた弓は「鈍弓」なんである。
鈍弓も悪くはない。素直に飛んでくれるし、音もまあまあ。
何より壊れにくい。

冴える弓は怖い。
壊れやすい。でも、魅力がある。
暴れ馬のようだ。

まあ、審査もあるし、ぼちぼち使いましょう!
No.679 PERMALINK

弓道講習会2

2026/06/08(月) 22:45
一日目
・一次審査の間合い  ××
・3人の一つ的    ×〇

二日目
・射技研修  ××
・射技研修  〇×
・射技研修  ××
・射技研修  〇〇

うわああ。半矢行かずです。

・・・・・・・・・
外したのはあっち外し、こっち外し。
上下に外すのではなく、前と後ろに外しまくって情けなくて。
さらに、離れの後に「弓手が落ちる」。
あわわ。
中りはないわ、若干退き胴との指摘も。
実は今回、あの17キロを実践投入したんですわ。
まだ制御できずに、力んでしまう。
引くには引けるけど、ものすごく鋭い感じで、弓に引っ張られる感じ。
おらおらおら、オレをきちんと引いてみろよ! みたいなw

ウーンだめか。

一回いつもの16キロで引いたが、それも安定してなくて××。

全然良いところがない一日め。
私の前の女性の方が、すごく上手で全然外さなかった。
先生たちが盛り上がる。

私はその陰に隠れて、「〇〇がダメ」のオンパレード。
曰く、中心軸が後ろに下がる。
曰く、大三で軸が揺れる。

色々言われて、凹む。
こいつがですね。この弓をまだ使えないんですよ…と言いたくなるが、それは自分の判断であって、他人に言うことではない。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何も良いところのない一日目。
講評では、私より先輩の方々から質問の一つもでない。
なんだ、このお行儀の良さは? 私はこういうのが一番嫌い。
何しに来たか。先生方の話を聞きに来たんじゃないか。
静まりかえった会場で、「いいですかー?」と声をあげて、質問をする。
初心者の指導についてと、配られたプリントにある「個人の体形に応じて指導する」という中身について質問をした。
個人の体形を尊重っていうけど、太い細いとかのレベルの話じゃないよね。
これは、例えばストレートネックとか、身体硬いとか、いろいろ良くない体形があるとしたら、それは尊重に値するかという話だ。

もちろん、それは尊重はしないという結論だが、じゃあそういうのを「弓道」以前にどう指導していくのかという質問をした。

M範士はニコニコしながら、自分も歳をとって体が硬くなったので、ラジオ体操やってるとか、そういう小さなチップスを教えてくれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そういう質問をしたからか、二日目はよく見てもらえた。
私自身も少し心の余裕ができたので、いろいろ質問しながら射技研修に参加する。

M範士がウーン、なんで中らんかなあ。良いモノ持ってるのに。と呟く。
あなたの先生はだれ? と言われて、身体中の血がワッと逆流しそうになる。「隣県のM先生に習ってます」って言いたいのをこらえて、地元の先生の名前を挙げる。
へえ。そうなんだー。満足そうにM範士が笑う。

最後、もう時間が迫っているなか、新潟のK範士が、あなたの射は時間に追われている人の射だよ。あなたの射は走ってる。悪くない射なのに、急いでいる。
そういう稽古してるでしょ。もっと大事に引いて。という。

わあ、お見通しだ。私はいつも時間に追われて稽古している。(弓道に限ったことではないが)。生き急いでいる自覚がある。

わかりました。

最後の射だ。もうこのK範士とは二度と会えないかもしれない。
今の精一杯をしよう。

心がすっと静かになり、ものすごい弦音がした。もちろん、的中。
K範士が「それだよ! それだ! 出るじゃない! 良いよ」と興奮しているのが聞こえる。

二射目。
弦音よし、的中! 弓返り不十分だが、「大丈夫、今のだ! そういう稽古をして!!!」とK範士。

自分でも、やっとこの17キロを使いこなした感じがして、めちゃうれしい。

身体の中に充実感。
すごかった。17キロのこの弓、すごい。
自分がすごいというより、弓がすごい。

というか、一緒にすごくなりたい。

ワクワクのお稽古でした!!

ちなみに、K範士は誰かににているなあと思っていたら、手塚治虫先生にそっくりでした!!

No.676 PERMALINK

弓道講習会1

2026/06/07(日) 23:17
山陰の町で。ここから片道250キロほど先。
土曜の朝からだから、前泊して2泊した。土日。
さっき帰宅した。

山陰への道はかなり便利になっている。
山陰道が整備されつつあるので。
しかし、片道5時間(休憩を含む)はちょっと大変かな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は県から6名選ばれての講習会である。
弓道はこういうところが手厚い。
5段以上という条件であり、ずっと応募していたが、ずっと却下されてこの度初めて派遣してもらえたのである。
(ちなみに、他県は県会長からお声がかかるらしい。うちは応募した中から、会長が選ぶ)。
私などは初心者みたいなものなので、会長の覚えめでたくはなく…。今回は応募者が少なかったから選ばれただけであった。
応募は5名だったらしい。仕方ないので、隣町の会長(五段)にも県会長が声をかけたらしい。

でね、二日で弁当ついて5000円くらいなんだよ。破格でしょ?
交通費や宿泊費はかかるけど、他武道に慣れている私にとっては、破格。安い。
というか、この程度で応募者が5人だったということに失望するね。弓道人はしみったれやな。
ちなみに盟友Sさんは去年参加したので、今年は遠慮したらしい。

中国地区の会長(範士)と新潟から範士の先生が来てくださって見てもらえた。
すげー。贅沢だなあと思う。

弓道の人はホントにそういうありがたみがわかってない。
自分でコツコツやるのも大事だけど、できる人に習うことの重要性がわかってない。
皆うまくなりたくないのかなあ。
それでも、全弓連は補助を出してこういう企画をしてくれるわけだ。
すごすぎる。

ちなみに山陰の県もどうやら応募者が少なかったらしい…まじか。
もったいない。
講習会の中身については、また別に書く。
さすがにちょいと疲れた。
明日も益田~江津へといきますので。(往復300キロ)

死なないようにがんばります。
No.675 PERMALINK

いやー全然だめだ。

2026/05/26(火) 22:26
良い結果だったら、すぐに更新するけど…。
やっぱあまりに情けない結果だと書きたくないよね。

はい。
H市大会は予選がある。
女子8射5中以上で通過。
いつもだったら、全然余裕なはずだが、私はこの大会で予選通過したことがない。
それを口にはしまいと思って来たが、結局直前に皆に「私予選通過したことない」って言ってしまった…。

三日前には足の指をムカデにやられて痒い。

弱気なまま的前に立つ。
後はF井先生。

錬士なら、外しても良いから、「きちんとした射」をしなさい。
直前に言われてひたすら縮み上がる。
うわあああ。

とにかく弓返りができるように。
(今、中るときは、弓が向こう弦で終わる)。

そう思ったら、力んだか、3時ギリギリに抜いた。
でも、弓はきちんと返った。
もう一本!
さっきの3時のすぐ外に外す。

あー。
恥ずかしい。

そう思ったらもう弓返りは良いかなあって思って、後の二本は詰めた。
が、弓返り中途半端。恥ずかしい。

××○○

さあ、あと3本入れたら、予選通過する。

そう思ったらめっちゃ力んだ。

××〇×

計3中。箸にも棒にもかからない。( ;∀;)

恥ずかしくて辛い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あまりに恥ずかしかったので、気晴らしに久々の空手に行きました。
松村ローハイ。
私の受けで、黒帯女性が「鋼鉄やねえ。鋭い」とびっくりしていたが。

気を取り直して、次だ、次!
No.673 PERMALINK

買っちまった

2026/05/18(月) 21:56
服部喜寿の弓。
大正時代の弓。ニベ。

78000円だったのが、54000円にまで下がった。
17.2キロ。
今使ってるのが、16キロちょいだから、少し上げ。

あまりに昨日情けない射だったので、なんか弓を変えたいって思ってて。
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物価は上がり、ガソリンは高く、モノは少なく。
(先日、ちょっと特殊な接着剤を買いに行ったら、在庫少しだった…)
人心は荒れる。

気象は異常で、冬の次は夏であり。
地震は起こる。

なんかなあ。
私の気持ちも落ち着かず。

本当は買い物する気分じゃなかったけど、気分を変えたいと思った。
記録を見ると2023年9月にニベの20キロを23200円で買って、すぐ壊した(爆)。
そっから買ってないんで、良いんではないかと。
(竹弓に限った話ですが…w)
(実は記事にしていないけど、つい最近、ウッカリ18000円のグラス弓を落札しちゃったんですわ。まさか落ちると思わなくて。最低価格でw。これも後で書こう)。

お金はない。
でも、元気なら稼げるはず。
好きなことをして、好きな猫たちと過ごす毎日。

良いじゃん。

「来てくれてありがとう。君は宇宙一の最高の子だよ。いろいろあるけど、君とすごせて、私の人生100万点だよ。」
そう言うと、猫は気持ちよさそうに無音でニャーと応えた。
無音ニャーの愛しいことよ。
幸せですわよ。
No.672 PERMALINK