家族で別れをして、庭に埋めた。
最後まで生きてるような感じだった。痩せてもない、衰えてもない。
ただ、冷たくなった体だけが「死」を教えてくれていた。

私のお気に入りのTシャツで、土が冷たくないようにして埋めた。
もう冷たいも寒いも何もないのにね。

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夜は、空手の予定だったが休もうかと思った。
でもね。同じように過ごす方が良いだろうと思ったし、家に居ても思い出すだけなので、さっさと着替えて参加した。
参加して良かった。一瞬でも、忘れることができたから。忘れたくないけど、忘れたい。
(実際には昨夜はウトウトはしたが、ほとんど眠れなかった。朝5時頃、涙が止まらなくなって、初めてちゃんと泣いた)。

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空手は、平安三段の続きです。
後半の捕手離脱のところを、相手を付けて。
T夫妻が先週休んだので、初めての動きです。

ただ、掴まれて動くのはどうしても大東流や合氣道が出てしまってうまくない。
そこまで力一杯動かんでも外れるよ? と思ってしまうが、すぐできる、動きさえ覚えれば使えると言う意味で空手の型は優秀だと思う。

空手の型は、琉球から本土に本当の使い方が流出することを恐れて、本当の動きというのは隠してある。
隠されているというのは、本来なら後退しながら使うべきところを前進とか。
そういう風にちょこちょこ変えてて、そのままでは使えないようにしてあるとか。
はーなるほど。

ただし、猫のことがあって、どうしても集中が途切れるのを必死にやる。誰にも言わないけど、今日は私は稽古に来ただけで100点なんだよ。
稽古休まなかったよ。

帰宅して、早めに山に登った。
いつもなら、猫が一緒に外に出て、隣家の前で私を待つ。
今日はいない。
昨日はいたのに。

昨日の今頃は元気いっぱいだったのに。
思い出すと締め付けられるようだ。
時間が私を助けてくれるだろう。
時間だけが、薬だ。

No.238 PERMALINK