大東流の基本

大東流 2022/05/20(金) 21:38
本当に地味な稽古だと思う。
毎回来てくれる門人には感謝しかない。

合氣上げは流石に私は慣れてきた。
彼女たちはいくつかのアドバイスで、できる。
何より嬉しいのは、Sさんがここしばらく不調だったのが、やっと光がさしてきたのだ。
もちろん、こちらが少しだけ練度を下げたというのもある(以前はもっと厳しく受けを取っていた)。
でも、そうするとできるまでの時間がだいぶ短くなった。

Hさんは相変わらず、できるときとできないときの差が激しい。
彼女もだいたい15分くらいでできるようになるので、素晴らしい。

でも、何をしているかをいつも私は確認する。
相手を上げることが目的ではない。

武術としての大東流。
もちろん、相手がつかみかかってきたのを倒すとかそういう意味ではない。
相手と真剣勝負をすること。邪心を捨てること。我を捨てること。
相手を自分の我で動かそうとはしないこと。

そのための身体操作。
緩まないけど力まない。
隅々まで意識の通った身体。

身体作りですよと良いながら、「意識作り」でもある。
意識と身体が一体となって、「氣の身体」を作る。
自分ができてるかというと、まったく心許ない。

というのも、久しぶりに運び手をやったんだが、1発目はなんと力んでぶつかってしまった。

(=^_^;=)あららら。苦笑である。
昨日の弓で少し間違った使い方をして、おかしくなった右肘がもの凄く力んだ。
(昨日は緩んで痛めたので、より力んでしまった)。

あっははは。
Sさんは笑ってくれたが、こっちは冷や汗である。
でも、稽古あるのみですよね。
そう言ってくれる。

本当にありがたい。

よく武道の話をすると、「何を目指しているの?」と聞かれるが、私が目指しているのは、淡々と稽古を積むことである。
ただそれだけを目指している。
結果長生きした・・・それも良かろう。
結果強くなった・・・それも良かろう。

もちろん、結果早死にした・・・それも良かろうだし、結果強くならなかった・・・それも良かろうだ。
体力的には、1番充実してた時代の筋トレやりまくりのバチバチスパーやりまくりの、怪我しまくりの時代が1番強かったんだろうし。

どうでもいいか。
No.448 PERMALINK

2週間ぶり

大東流 2022/05/14(土) 14:15
連休はなぎなたの方で大会の審判をしてたので、二週ぶりの稽古となった。
Sさんなどは、1ヶ月ぶりとなる。(陽性者の濃厚接触者で一週間以上家から出られなかった)。

私も緊張、皆も緊張の稽古となった。
本当にできるのだろうかと、不安の中の稽古。
時々不安になるよね。この理合いは正しいのか? ってね。
私はもう実戦云々をこの大東流で言うつもりはない。
戦闘技術っていうのは、山のようにあって、その人たちが本気でかかってきて大東流だけで対応できるとは思っていない。ただ全ての武術の理合いの根幹にあるものが、ここにあると思う。

身体を作る。
そう思うと、最初に合氣は身体作りだとおっしゃった師匠の言葉がよみがえる。
No.441 PERMALINK

一対一

大東流 2022/04/29(金) 23:04
結局Sさんは陰性だったが、保健所の指示で29日まで自宅待機だったので、稽古はお休みである。
Hさんと2人で、ああでもない、こうでもないとやる。

・・・ただし、大東流はいつも不安と背中合わせである。
本当に動かせているんだろうかと思う。
的は動かないから、正しい射だったかどうかは一目瞭然である。
しかし、大東流は「この人は私の師匠だから、私は動いて当然」という忖度が入ったら終わりである。
その不安を漏らすと「動かされてますよ!!」と言ってくれるHさんだが・・・。

師匠との稽古は次は7月だし、きついなあ。

それも、最近は「弓」で自分の「縦」のできてなさ、「力み」に気づかされていて自信がどこかに消し飛んでしまった。

それでも師匠の「上段突きの払い手」をやってみる。
あんな風にできない。Hさんはよろけながら「いや、めっちゃ持って行かれるんでいいんではないでしょうか」というが、師匠は受け身もできないくらいの勢いで吹っ飛ばすのである。
何が違うのか。

疲れは木曜日はそれほどでもなかったので、集中できたが来月はどうか。不安である。
No.430 PERMALINK

仕事の合間の・・・

大東流 2022/04/24(日) 12:52
朝仕事してから、そのままの格好で道場へ飛び込み、着替えて門人を待つ。
こういうスタイルはもう難しいのかなと、途中で帰る(仕事がある)Sさんを思いつつ、掃除をする。
掃除が終わった頃に、門人たちがくる。

始める前に、いつも少し身体のチェックとか身体の使い方についてちょっと話をするが、今回は「軸」について話をした。
軸はどこにあるか? である。
踵とか拇指球とか土踏まずだとか色々皆言うが最近は私はそうではないと考えている。
それをお伝えしたかった。

・・・でもわからない人にはわからないんだなあ。
年を取ると言うことはこういうことかと、改めて考えさせられた。
何をどう説明しても、「ああ、それはあの時のあのやつですね!?」と嬉しそうに過去と結びつけて理解しようとする。
(私もやりがちなので、本当に考えさせられたよ)。
いやそれとは違うんですよ。
そういうと、ちょっと不満そうになって「それなら、わかりません」。
いやわかる、わからないじゃなくて、「感じて」ほしいんですけどね。
「わかりません」「鈍くてご免なさい」。
・・・最初から感じようとしてないのは、傍で見ててもわかる。頭で理解しないと何もしない人なのだ。
仕方がないので、もう一人の門人だけを相手にしてるみたいな格好になってしまった。
もうこういうのよそうか・・・。でも、大東流だけ教えても、身体ぐにゃぐにゃの人には通じないよね。
(-_- )うーん。

そう思いながら、なぜかその日だけは、私はマスクを取る氣にならなかった。
いつもは話をしない稽古の間はマスクを取る。
相手にもとって良いですよと言う。(もっともその例の方は「私は取りません」とおっしゃるので、私は外して彼女は付けたまま)。
その日は、私自身の不満な気持ちを悟られたくなかったのかもしれない。

・・・・・・・・

結果的に、それが良かった。

次の日、「娘がコロナ陽性」とのメールが入った。
彼女も自宅待機。検査結果待ちである。
私と彼女が濃厚接触者かというのは保健所が決めるだろう。
私は体調は万全である。(疲労はしているがこのスケジュールで疲労しない人がいたら会ってみたい。)

とにかく、私自身も用心して(私がもし罹患していたら、ばらまかないように)、仕事中も大変気遣った。(いつも気をつけているが、いつも以上に!)
まだ結果は来ないが、祈るしかないな。
No.422 PERMALINK

仕事の合間の

大東流 2022/04/14(木) 23:20
仕事の合間の稽古となる。
しかし、雨がひどかったのでいったん家に戻って~道場へ。

3人である。
今、Sさんが苦戦中。というか、これはもう続かないかも知れないなあ。

彼女は気がわかる。
ずっと「氣」のトレーニングをしてきたらしい。詳しくは聞いてない。ヒーリングとか気功とか。
見える、感じるという点で、私よりもずっとセンシティブで、まあありがたい存在なのだが、見えることが禍して、どうしても見たものを「頭」で考えて処理する。
見えてるのに、ワザができない。
言われた通りやればできる。やらない。

あとはやるかやらないかだよ? と言うと、「納得できない」とくる。
納得するかどうかは問題ではない。やるかどうかだ。
何度も何度も言ってきたけど、同じことの繰り返しである。
少し厳しい言い方になったのではないかと心配だが。
キツイ言い方はしたくない。なるべく、彼女の思いに寄り添って、稽古したい。

それでも限界はあるなあと思う。

まあ、決めるのは本人なので。
頭を使わない世界を知って欲しい。
もちろんワザの後でああでもないこうでもないと考えるのはいい。
何の為にやってるかだ。「いま、ここ」を生ききる稽古が大東流だと私は思っているから。
どんなに辛いことがあっても、どんなに会いたい人がいても、「いま」「ここ」にだけ集中する。
そのことが、結果として、私を救ってきた。

考えて頭を使って出来ても駄目だ。
(というか、できないよね)。
次の稽古は来週だ。
No.413 PERMALINK
4月から変則稽古なので、2日続けて三人での稽古。
昨日出来なかったことが今日できるわけではない。
身体が二人ともふわふわしてる。集中してないというか。
普通の集中ではない。
特にSさんは頭で集中しちゃうので、違う。
ずーーっと同じことを言ってるのが辛いです。
No.405 PERMALINK