さて。集中講義その2が明日から。
ホテル住まいである。
今年は、色々あって常宿を変えた。
いつも泊まるところは、ちょっとお高い。
一白千円以上違うなら、ちょっとくらい不便でも「一番安い宿」。
ただし、ドミトリー形式じゃないところ。
一人で勉強できればそれでよい。

というわけで、いつもより狭くて小汚いホテル。
それでも、2泊で7600円というのは、まあまあだろう。
そして、大学からはそのくらいの補助しかない。
数百円は足が出る。

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実は、さっきまで師匠の友人のお宅で飲んでたんである。
(ビール一杯だが)。
大ごちそうで、昼も夜もごちそう責めw
おいしかった。
けど、仕事に来たのをすっかり忘れて、さっき我に返り予習中。

師匠の友人とその人の妻なる人は、ものすごく聞き上手で、気づいてたら「なぜ私がここにいるか」という根源的な話をしていた。
当然自分の武歴は披露するわけだが・・・。
奥さまなどは、涙ぐみながら共感して聞いて下さったが。
すごいねー。がんばったねー。つらかったねー。
といってくれるのは、その話の中で、一番大事なところを言っていないからだろう。

一生秘密にして、墓場に持って行く話。
誰にも言わない。
客観的に見れば、私は最低の人間で、地獄に墜ちる人間だろう。

あのヒトを惑わした罪。
あのヒトを地獄に引き込んだ罪。

本当にごめんなさい。

今でも未練がましく、カレンダーを見てはため息をつく。

「夢ならばどれほどよかったでしょう♪」米津玄師『Lemon』
いいえ。私にとっては夢で十二分に罰を受けました。
夢でなかったら、私はここにはいないと思う。
夢を見ず、現実にそういうことがあったら、私は生きていられないだろうと思う。
無理だ。

夢に見たから助かったとも言えるけど、あなたと会うのは、今は無理だ。

夢に見ず、実際にも何もなく、今まで通りだったらどんなによかったろうと思うこともある。
でも、きっとそれは、単に考えない愚者の思考に過ぎない。
最悪を想定して、最善を期待する・・・ということを、がん告知に関する本で知った。
生きるか死ぬかの間で、患者さんたちにしてもらうのは、「最悪を想定するが、最善を期待する生き方」である。
あり得る悪い事態に備えるが、常に前向きに生きる。
私もそうありたい。
そう願ったときに、最悪の事態のあまりの重さを、夢で知った。

これは備える以前の問題だ。
無理だ。

とにかく、時間を下さいと思った。
会いたいけど、会いたくない。

私はただ夢を見たとは思っていない。

原因があって、結果がある。
奥さまが、チラッとでも疑ったから夢を見たと思っている。
そして、夢は警告だと思っている。

あの、聡明な奥さまが、気づかないわけがない・・・と思った。

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さて。明日の予習します。
あなたは寝ているかしら。
ゆっくりしてくださいね。
おやすみなさい。


2018/08/30(木) 00:39 日常 PERMALINK COM(0)
いやー、最近は一週間に一回以上というノルマでもあるのだろうか。

「ガラガラガッシャーン!!」
ド派手な音を立てて、弓が飛ぶ。(注 「矢」ではない。正確には矢も飛んでいるが、弓も飛ぶのである)。
左手からすっ飛んでいった弓は斜め前に、落下(ToT)。

もう、同時に射場にいる皆さんは慣れたのか、薄笑いで見守ってくれる。

私は慌てて弓を拾いに行き、軽くお辞儀をして(恐縮の揖といいます)、辞去する。
師匠の目の前でやらかしたのは、2回目だろうか。
こらこら~、と師匠が後ろで笑っているのが感じられて、ちょっと恥ずかしかった。
矢のほうは、また三時のすぐ前(5㎝くらい?)。
1本目(甲矢)は的中していたので、残念なような。

師匠が言う。
「『弓と禅』の阿波研造先生の道場は、毎日弓が飛んでたらしいよ。阿波先生も含めてねw」
「だから、弓を投げるのは良いの。大丈夫」

いや、でも、大会や審査でそういうことをしたくないです。「失」ですよね?

「そうだよ。だからちゃんと、失の処理をしてね。」

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今日は師匠は虫の居所がよかったのか、はたまた機嫌がよかっただけなのか、たくさん私の射を見て下さった。
最初は、「退く胴になってるよ?」とジェスチャーで示しただけだったのが、だんだん他の人を見る合間に来て下さる。
師匠に今まで言われたことを思い返しつつ、丁寧に引き分ける。

何度目かで、師匠が「うん」と頷いて去って行った。
二本とも的中。(皆中)。
それもほぼ同じところに。真ん中より若干後ろ。

師匠の注意は事細かい。
会長先生のほうが段位は上だが、師匠のほうが、手の内などを細かに見て下さる。
(会長先生の指導は、「どーんとまっすぐ放す! 我慢して我慢して我慢して、バーン!」みたいな、長嶋っぽいんである)。
今日の指導は右手の矢を押さえる場所と、右手首の関係。
手の内の中指の位置をもう少し上げること。
手の内の親指。
などを注意していただけた。

指導者に恵まれているなあ。

射としては、師匠の射の方が私は好きだ。
師匠は今日は珍しく的前に立った。
三本引かれた。(本当は偶数引くべきなのだが、痛みがあるので)。

1本目のエネルギーは素晴らしかった。
2本目は、六時の下に落ちた。
3本目も、六時の下。

そりゃー、8キロないくらいの弓で狙っているのだから難しいのだ。
気づくとちょうど私の弓力の半分くらいだ。
そりゃ難しいでしょうよ・・・。

それでも甲矢はよかった。

 

師匠の秘蔵っ子N先生は、「弓を投げることのできる子は、部活動で指導していても、早く上手になると言って下さる。
気休めかもしれないが、少し救われた。




今日は満月。
山から下りてくる私の目に、ちょうど月が昇ってくるのが見えました。
丸く明るく黄色い月。おいしそうな色! カスタードプリンのような。

あなたは、今日は夜は外に出てないかな。
夏休み最後の日曜日。
(9月にも日曜日はあるけど)。
お孫さんたちと、楽しい時間を過ごしたでしょうか。
奥さまといつもの日常を、過ごしたでしょうか。

私も明日から日常に復帰します。
明日から授業です。

月がきれいですね。

もうすぐ8月が終わります。
二ヶ月が過ぎます。
あっという間です。
きっと、これからもあっという間です。
あなたに会いたいです。
2018/08/26(日) 22:46 あなたに PERMALINK COM(0)
昨夜書いたものが、消えてしまったので・・・。

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予定していた師匠との稽古。
あのヒトの予定にも合わせていた。
一目でも会えればとまだ考えていた。
でも、今会えば、全てが崩れてしまう。
一目だけ・・・が、挨拶だけでも・・・になり、少し話がしたい・・・になる。
わかってる。
だから、一つ前の列車に乗る。
もう一つ遅いのに、あなたが乗る。
このホームのここら辺に立って列車を待ち、そして、乗る。
もう後30分。後30分待てば、あなたを見ることができる。

その気持ちを押し殺して、心を鬼にする。

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師匠との約束は3年だ。

ちっとも上達しない技。
師匠の言うことの半分もできない。
無理だろうなと思いつつ稽古していたら、真顔で師匠が言う。

とうとう、あと9月と10月の二ヶ月になったね。

一瞬なんのことかと訝しむ。

えええ! 無理です。先生、延長して下さい。

そう懇願すると、「延長はありません」とにべもない。


11月は、自分はどうなっているのだろうと、不安ばかり募る。
もう来るなといわれるのだろうか。
お前など弟子でもなんでもないと言われるのだろうか。

いいえ、先生。
私、全て捨ててきました。
あのヒトとも別れてきました。
それでも、駄目なんでしょうか。

これ以上、何を捨てるべきなのでしょうか。
先生が駄目だとおっしゃれば、他の稽古も全て捨てます。
でも、師匠はそうは言われなかった。
全てに私の技を生かしなさいと言われたのだ。

その結果、道場で最短で四段を取り、別の武術でも大会で優勝したりしてきた。
すべて、ベースに師匠の教えがあってのことだ。


あと二ヶ月。
どう過ごすか。どう稽古するか。

悩む。




腐女子要素は、今回はゼロです。下のMAD(アニメを再構成して、好きな楽曲を付けるという作品)を見ていて、色々思い出したので。
つらつらと。

題材になっているアニメは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。
主人公の名前がそのまま、タイトルになっている。

主人公は金髪の青い目の美しい少女。
終戦後、優秀な戦士だった彼女が、新しい仕事して選んだ「自動手記人形サービス」。
手紙や書類などの、代筆屋である。タイピングの速さと正確な語彙力、相手の真意を察する力が必要とされる。

当然「戦士」としての能力と、それらは一致しない。

技術は努力でなんとでもなる。(彼女はとんでもない努力家である。だからこそ、死地を生き延びた優秀な戦士なのだ)。
ただ、「人の心」がわからない。
幼い頃、孤児だった彼女は、少佐に拾われて「戦闘機械」としての訓練を受け、十全に役割を果たすようになる。
心のない優秀な戦闘機械を不憫に思う少佐は、彼女に戦闘以外のことを教えようとする。
何もわからないまま、ヴァイオレット(主人公)は、目の前で少佐と、両腕を失う。
少佐の最後の言葉「君は生きて自由になりなさい」「心から愛してる」の意味を知りたくて、彼女は自動手記人形サービスを志す。

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ストーリーはある意味、陳腐である。
いわゆる「ライトノベル」が原作であり、すべてがファンタジー。
実際の戦闘はそんなじゃない。戦争というものは、そうじゃない。男と女もそうじゃない。
喉のそこまででかかった言葉を全部引っ込めて、初めて見れるアニメだ。

ただ、「心を持たない」ほうが強いだろうなあと思う。
戦闘能力は、心とは相反する。
痛いだろうな、かわいそうだなと思う時点で、負けている。
殺すということはそういうことで、殺す覚悟がない人間が戦場にいてはいけない。
それを補うために、多くの軍隊では訓練のほとんどを身体が無意識に反応することを目標に、徹底的にたたき込む。
湾岸戦争で、ニンテンドーのゲームがシミュレーション訓練として使われたことはあまりに有名だ。
相手のことなど考えず、ただ反応して、狙って引き金を引く。

最初から心などなければ、その人は優秀な兵士になれる。

では、その兵士が心を取り戻したらどうなるか。
いわゆるPTSDという概念がぴったりな感じである。
そうならないために、訓練するわけである。

ヴァイオレットは、「少佐」のおかげでPTSDにならずに、人間として自由に生きていく。

私には心がある。
殺すのは痛い。今まで人間以外の生き物はたくさん殺してきた。
無力な家畜の命を、必然性があって奪うことでさえ、心が痛む。

まして人を。

私は平和主義者だが、必要があれば、今は人が相手でも同じだと思う。
心は痛むだろうが、やらねばいけないことをやるだけである。
それが、私にとっての武術であり、武道である。

私もヴァイオレットかもしれない。
会えない「少佐」に思い焦がれ、「愛」の意味を考える。
必要があれば、牙を爪を使う。

自分が死ぬか、相手が死ぬか。

そういうことを、常に状況設定してシミュレーションする。
その覚悟が、私だ。

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ヴァイオレットも、少佐なしでも生きていく。
少佐の思い出を宝物にして、生きていく。

私も生きていく。
あなたがいなくても、生きていく。
胸が張り裂けそうに会いたい夜も、生きていく。






今でもあなたはわたしの光
2018/08/23(木) 00:19 あなたに PERMALINK COM(0)